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■ 運命の模様替え



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■ 運命の模様替え


常岡一郎


何をもらっても余り喜ばない人がある。
感謝の心の足りない人、お礼心の足りない人がある。
そんな人には、次により良いものは与えたくない。
どうせ与えねばならぬなら一番悪いものを与える、
次第に悪くなって行く。
同じ与えるにも悪いものと取り替えて与えるようになる。
「あの人には、これくらいでよかろう」と判定される。
それが人情の常である。

暗い不幸な運命も自分につり合っているから与えられている。
どんなものを与えられても不平なし、
何でも明るく迎える。
悔まないで有難がる人がある。
勇み迎えて働く人がある。

そんなお礼心に充ちた人には粗末な運命は与えられなくなる。
もっとよいものを与えようと思う。
お礼心にあふれた明るい心には粗末な運命はつり合わなくなる。

過去の不徳やわがままによって、不幸も来る。
われわれにつり合った暗い運命も与えられる。
たれを怨むこともない。
それを嫌わず、勇んで迎える人は可愛い心の人である、
お礼心に充ちた人である、与えられた天命。
どんなつとめも勇んで果して行く。
それが心の美しい人である。

その人には運命の模様替えが始まる、
願わずとも次第に明るい運命となるのではあるまいか。

仕事にも同じことが言える。
どんな仕事をいいつけられても、いそいそとすましていく。
すませばまず自分の心が澄んで来る。
澄みきった明るい心の人にはつまらぬ仕事は命じられなくなる。
命ずる人の心が変わって行く、
したがって与えられる仕事もよくなる。

泣いても、わめいても自分の運命は自分で頂かねばならない。
逃れる道はない、明るいお礼心で迎え勇ましく働いて、
模様替えの始まるまでつとめきるより他はない。